クワガタにチョップしたらタイムスリップした(講談社BOX)

2013年04月14日 22:56


クワガタにチョップしたらタイムスリップした[通常版] (講談社BOX)クワガタにチョップしたらタイムスリップした[通常版] (講談社BOX)
(2013/01/09)
タカハシ ヨウ、竜宮 ツカサ 他

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関連動画300万再生超の人気楽曲の小説化、ということで「初音ミクの消失」「カゲロウデイズ」に続くボカロ小説です。 なんでこれが講談社BOXから出ているのかは謎ですが…。
クワガタにチョップしたらタイムスリップした」(家の裏でマンボウが死んでるP(タカハシヨウ)著/講談社BOX
作品紹介

関連動画300万再生超の人気楽曲がついに小説化!

無機質な空の色、物理法則に逆らった奇妙な建物。見知らぬ街で、気がついたら私、淡路なつみは殺戮マシーン(仮)と対峙していた。ペットのクワガタと戯れていただけなのに、なんなのもう!
訳もわからず走る。ここはどこで、どうして私はこんなところに?
思い返そう。2016年7月21日――やりなおしたくてたまらない、私の人生最低の一日を。

竜宮ツカサ描き下ろしコミック&「家の裏でマンボウが死んでるP」スペシャルCDを収録した『クワガタにチョップしたらタイムスリップした 特装版』も同時発売!

[特設サイト]http://www.bookclub.kodansha.co.jp/kodansha-box/topics/kuwaccho/

☆ クワガタをチョップしたらタイムスリップ!? クワガタ大好き少女の大冒険!

このブログでは3作目のボカロ小説。 Youtubeで聞いてみましたが、GUMIの曲なんですね。



ストーリーはホントこの曲の歌詞そのままなんですが、ところどころ膨らませてあって(なつみの現代での生活ぶりとか)結構面白いです。 なつみが自分のドジっぷりについてマジメに悩んでいるのが伝わってきて、今まで読んだ2冊よりも面白かったかもしれない。
読む前はクワガタ好きな女子ってなんだそりゃ?ってなりますよね。 で、チョップでタイムスリップですからますます???ですが、「人生最低の一日をやる直したいと思っていた女の子が、タイムスリップで未来世界を旅することで、今生きている世界もそんなに悪いものじゃないと思うようになる」話として見ると、なかなか来るものがあります。 あと驚いたのが未来世界の描写が意外と細かい。 デタラメではあるんだけど、ヌペラヒャッホウとか独特のネーミングセンスが楽しくて、ボカロ版「不思議の国のアリス」みたいな雰囲気だと思ってもらえればいいでしょうか。
そしてなんだかんだあって向かった先が、なつみの息子の家っていうんだから、タイムスリップもののツボを抑えてきますね。

☆ 死を目の前にした自分から、なつみへのメッセージとは。

この小説、クワガタでチョップでタイムスリップという、荒唐無稽をホップステップジャンプしたような内容なのに、
この最後の病院のシーンがあるせいで、なぜか泣けます(笑)。
こういうの最後に持ってきちゃうなんて、展開的にちょっとズルイぞ。 ここで泣かないわけにいかないじゃないですか…。
しかもここでの老いたなつみの言葉がまたいいんですよね。 みんなやっぱりここで泣くんだろうな~きっと。

でも、これって良く考えてみると、なつみは自分がいつ死ぬか知ってしまったってことですよね。
そのことについてのフォローはなかったような気がするけど、限りある命、精一杯生きようということなんでしょうか。

総評

さすが講談社BOX。 ボカロ小説でもレベルの高い作品を出してくれます。
イラストの竜宮ツカサさんのキャラがちょっと癖がありますが、結構ストーリーにマッチしている気がする。

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