煙か土か食い物 (講談社文庫)

2013年04月04日 22:53


煙か土か食い物 (講談社文庫)煙か土か食い物 (講談社文庫)
(2012/12/03)
舞城王太郎

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このブログでは「ディスコ探偵水曜日」「SPEEDBOY!」以来の舞城作品にして、デビュー作。
強烈な文圧がボディブローで響く、第19回メフィスト賞受賞作です。
煙か土か食い物」(舞城王太郎著/講談社文庫
作品紹介

腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。連続主婦殴打生き埋め事件の被害者におふくろが? ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー! 故郷に戻った四郎を待つ血と暴力に彩られた凄絶なドラマ。破格の物語世界とスピード感あふれる文体で著者が衝撃デビューを飾った第19回メフィスト賞受賞作。(講談社文庫

☆ 奈津川サーガ第1章! 第19回メフィスト賞受賞作!

この間行ってきた、アニメコンテンツエキスポの待ち時間中に読了。
あいにく雨の中でしたが、傘を差しながらの読書は、それはそれで新鮮でした。
私、舞城作品に対しては「文章のドライブ感はあるけど、読みづらい」って印象があって、今回もそうなのかなと思ってましたが、「ディスコ~」に比べれば幾分読みやすかったです。 やっぱりデビュー作だからなのでしょうか?
あらすじの通り、ストーリーは母親を殺された腕利きの医者・奈津川四郎が、犯人に復讐するべく、故郷で壮絶なドラマを繰り広げるという話。
舞城作品の特色であるチープな文体はこの当時から健在。 それでいて奈津川家の歴史が語られるパートでは、変り種揃いの家族の血生臭い過去が明らかに。特に二郎の過去が壮絶で、この辺だけでもグイグイ読ませます。現在で起こっている連続殴打生き埋め事件の変なところでポップな感じと、奈津川家の壮絶さが同居しているという奇妙な感じを残しつつ、リズムとドライブ感でどんどん物語を進めていきます。
一応メフィスト賞ということで(?)、申し訳程度に本格ミステリ要素はあるんですが、どう考えてもこの作品においてはあまり重視されていないですね。 連続殴打生き埋め事件の規則性、奈津川家の蔵から二郎が消えた謎といい、「なんじゃそりゃ」って言いたくなるようなトンデモトリック。 まあでも舞城作品は存在自体がトンデモな「ディスコ~」があるんで、もうこの程度では驚かないですよ(笑)。

☆ 復讐の果てにあるものは。

でもいくら使われているトリックがトンデモとはいえ、やっぱり最後に明かされる真相の衝撃は本格ミステリですな~。
それがちゃんと奈津川家の過去と繋がってくるんだからさすがとしか言いようが無いですね。
最近は純文学方面での活躍が多い舞城氏ですが、ジョジョのコラボ小説を出したりと、初期のパッションは未だに持ち続けている様子。 というか、「ジョージ・ジョースター」欲しいんですよね(笑)。 書店から次第に消えつつあるので、早めに購入したいところ。

総評

最近積読に舞城作品が増えてきているんですよね…。
「九十九十九」「阿修羅ガール」「短編五芒星」「キミトピア」今あるのだけでも4冊。
これらはいったいいつになったら読めるのか…。

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