探偵小説のためのヴァリエイション 「土剋水」(講談社NOVELS)

2013年03月19日 23:09


探偵小説のためのヴァリエイション 「土剋水」 (講談社ノベルス)探偵小説のためのヴァリエイション 「土剋水」 (講談社ノベルス)
(2008/07/08)
古野 まほろ

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背を向けていた“かるた”に対して、ちゃんと向き合えるようになったあかね。
早速試合に臨むのだが、会場である住田温泉で陰惨な3人殺しが発生。 犯人は…あかね!?
無実の罪で捕まってしまったあかねを助けるべく、今回もコモが式神と超絶探偵術を駆使して大活躍!
探偵小説のためのヴァリエイション 『土剋水』」(古野まほろ著/講談社NOVELS
作品紹介

「水里あかね、殺人未遂容疑で緊急逮捕する」住田温泉に響く冷たい声。嘘!!あたし人殺しなんかじゃない。それとも不思議系妄想が現実になっちゃったの!?誰か助けて!!競技かるたタイトル戦をめぐり発生した陰惨な3人殺し。でも大丈夫。きっと天才美少女陰陽師(自称)のコモが超絶論理探偵術で助けてくれ…ってコモ、コモ何するの!?死刑もコモのべろちゅうも、どっちも駄目ぇぇ―。

☆ 温泉、かるた、犯人はあかね!? 『探偵小説』シリーズ第2弾!

このシリーズ、基本的にガチガチの本格ミステリなんですが、あかねの妄想シーン、前半の「ちはやふる」的かるた対戦シーン、コモの陰陽師としての力、式神と結構ディテールの部分でも楽しめますね。 特に対戦シーンでは競技かるたのいろんな豆知識が得られて、素直に面白いです。
というわけで、見出しの通り、今回はあかねが殺人犯に間違われて捕まってしまいます。 なんかいつも不遇ですよね、あかねは(笑)。
というのも、事件が起こる前、対戦相手である神角とちょっとしたいざこざがあったせいでこのようなことになってしまったんですが、つくづくあかねの過去のトラウマである「あの事件」は尾を引きますね。 たぶんこれからも何かにつけ出てくるのではないかと思われます。
さて、肝心の推理パートは、ストレートな本格推理だった前回と比較すると、若干警察小説みたくなってます。
というか、取調べのシーンがコントみたいな感じ。後半の推理パートすべてが、お遊び感満載で楽しい。何だよ、コモのひとことメモ(はあと)って(笑)。 でもやってることはちゃんと本格ミステリ。 それも逐一アリバイやらトリックの検証やらを、まるで数学の証明問題みたくやられるので、頭の中で整理しながら読んでいかないと置いていかれるかも。
といっても、犯人の候補はそれほど多くないので、ミステリ読みなれている人で、勘のいい人は途中で犯人の目星がつくかもしれないです。

☆ あかねの妄想シーンは特筆モノ!

それにしてもあかねの妄想のシーンは前回もそうでしたが、アクの強さがパネエですな。
妄想キャラってライトノベルやマンガにはいくらでもいますけど、あかねのそれはちょっと類を見ないというか、古野まほろ氏の語彙の豊富さがモロに出てますよね。 しかも句点打たないで何行にもわたって続くので、余計に混乱&カオスぶりが際立つというか…。
まあ、今の所、この妄想が事件解決に何か役立ってるわけでもなんでもないので(笑)、そこだけが玉に瑕。
今回も古野ミステリ堪能させていただきました。

総評

これの続きを買いたいんですが、古本屋行っても無いんですよね。 こうなったらネット注文するしかないか…。
それと「天帝」シリーズもなんとか続き読まないとですね。 今「つかわせる御矢」が積読中なので。
あと「セーラー服と黙示録」もあるし、近いうちに読めればいいな。

探偵小説のためのエチュード 『水剋火』 感想

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