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ぼくらは虚空に夜を視る(星海社文庫)

2013年02月21日 22:40


ぼくらは虚空に夜を視る (星海社文庫)ぼくらは虚空に夜を視る (星海社文庫)
(2012/08/09)
上遠野 浩平、serori 他

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初・上遠野浩平作品! やっと読むことが出来ました。
「ブギーポップ」シリーズで知られ、ライトノベルの底上げに貢献した著者の青春SFロボットバトルは一味違いました!
ぼくらは虚空に夜を視る」(上遠野浩平著/星海社文庫
作品紹介

……を再装填せよ コアを再装填せよ コアを再装填せよ
下駄箱に入っていた手紙に書かれたその無数の文字を視(み)た瞬間、“普通の高校生”工藤兵吾は知ってしまう。今いる世界が“作られた世界”であることを。自らが人類史上始まって以来といっていいほどの“戦闘の天才”であることを。そして、超光速機動戦闘機「夜を視るもの(ナイトウォッチ)」を駆り、虚空牙と呼ばれる人類の“敵”と闘う運命にあることを――!
上遠野浩平が描く青春SFの金字塔、“ナイトウォッチ”シリーズ第一弾。

☆ 上遠野浩平の青春SFの名作が、星海社文庫から復刊!

このブログで紹介している西尾維新氏や佐藤友哉氏も、影響を公言しているライトノベル界のヒーロー・上遠野浩平
電撃文庫「ブギーポップ」シリーズで知られる著者ですが、今回復刊したのは2000年に徳間デュアル文庫から刊行された「ナイトウォッチ」シリーズの第1作。 内容は一応巨大ロボットバトルものに分類されますが、読んでみると、わりと本格的にSFしています。
簡単に説明すると、主人公・工藤兵吾自分たちが今いる世界が仮想世界で、現実では“ナイトウォッチ”と呼ばれる超高速起動戦闘機に乗り込んで、“虚空牙(こくうが)”と呼ばれる敵と戦闘を繰り広げているという設定なんですが、いや~こんな映像にしないと面白さが伝わらないようなジャンルをよく文章で面白くできたものだと思います。
自分「マトリックス」を見て育ってきたんで、こういう“今生活している世界はコンピュータの作り出している幻”という設定には弱いんです(笑)。
しかもその設定で青春とか、私のために書かれた話としか思えないですよ。片方が凄絶な争いなんで、平行して描かれる普通の学校生活がなんとも足場の不安定な危ういものとして描かれている点はエヴァっぽくもあります。
主人公・兵吾が“人類史上始まって以来の戦闘の天才”というあからさまな設定がありますが、明らかに人類が絶体絶命な状況(しかも兵吾が負けたら、世界は終わる)なので、嫌味っぽさはほぼゼロ。 「SAO」のキリトみたいな超人的強さは、こういう極限の劣勢シーンでこそ光るといういい例です。 これ読んでると、キリトがいかにカッコつけてるかがよくわかる(笑)。
ヒロインである景瀬観叉子、槇村聡美も個性の違いをうまく出してて○。エヴァで例えると、景瀬がレイ、聡美がアスカポジションなわけですが、そのままコピーになってないのが素晴らしい。 さらに景瀬に関しては設定にもう一つ捻りがあって(これがクライマックスに生きてきます)、上遠野先生のストーリーテリングの妙に唸ります。
あとストーリーテリングと言えば、作中で描かれる連続殺人の扱い方がちょっと新鮮でした。 普通ロボットバトルものと連続殺人って接点を見つけるのが難しい気がするんですが、その間に“コンピュータの作り出した仮想空間”という触媒を挟んでやるとあら不思議。 関係なさそうな二つのジャンルが見事に繋がってしまうのでした。 まさに目から鱗。なんでこれアニメになっていないのか不思議なレベルのクオリティ。

☆ 上遠野浩平作品が読みたい!

そういえばアニメで思い出したけど、「読書メーター」にてこの作品のレビューを見ていたらサンライズのロボットアニメ「ゼーガペイン」に似ているという意見がちょこちょこありました。 ああ、そういえばそんな設定でしたね、あのアニメ。「ゼーガペイン」は2006年放送なんで、当然「ナイトウォッチ」シリーズの方が先。自分はあんまり真剣には見てなかったんですが(声優・花澤香菜さんの初レギュラー作でもあります)、ちょっと見てみたい気はします。

上遠野先生といえば「ブギーポップ」シリーズですが、最近は書店に売ってないんですよね…。 正直古本屋でも怪しいところ。 なんとか探して読みたいとは思うんですが、なかなか上手くはいかないです。
今この記事書きながら、西尾先生と上遠野先生のWikipediaを見ていたんですが、二人ともジョジョ好きなんですね(笑)。だから二人ともジョジョのコラボ小説を書いているのか…。

なんとか努力して上遠野作品を読んでみたいと思わせてくれる、かなりオススメのシリーズ。
現在第2巻「わたしは虚夢を月に聴く」第3巻「あなたは虚人と星に舞う」が刊行中。 ぜひ手にとってほしい作品です。

総評

講談社ノベルスの方でもいろいろ出ているみたいだし、なんとかしたいところ。
次回は第2巻「わたしは虚夢を月に聴く」のレビューです。



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