パラダイス・クローズド THANATOS(講談社文庫)

2013年02月12日 23:26


パラダイス・クローズド THANATOS (講談社文庫)パラダイス・クローズド THANATOS (講談社文庫)
(2011/02/15)
汀 こるもの

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今年に入ってからメフィスト賞作品が続きますね。
今回は第37回受賞作品ですが、アクアリウムへの愛と本格ミステリのタブーに挑む我の強さで出来ている!?
パラダイス・クローズド THANATOS」(汀こるもの著/講談社文庫
作品紹介

周囲の人間に不審な死をもたらす「死神体質」の兄・美樹と、発生した事件を解決する「探偵体質」の弟・真樹。変わり者のミステリー作家が孤島に建てた館・水鱗館に向かった二人は、案の定、不可解な密室殺人事件に遭遇する。双子の少年と新米刑事が活躍する人気シリーズの第一作。第37回メフィスト賞受賞。

☆ 「死神体質」の美樹と、「探偵体質」の真樹が活躍する人気シリーズ第1弾!

今年の頭から続いているメフィスト賞作品のレビューですが、今回は「パラダイス・クローズド」です。
現在2巻「まごころを、君に」が文庫化されています(近日3巻「フォークの先、希望の後」が文庫化)。

メフィスト賞の受賞作品ってこのブログでも紹介した通り、ライトノベルとの親和性が高い作品が数多くあるんですが、今回の「パラダイス・クローズド」もそのひとつ。
というか読んでる間、電撃文庫とか角川スニーカー文庫でも間違えて読んでるんじゃないかと思った(笑)。
そのぐらい文章がラノベしているというか、アニメその他もろもろのネタが豊富でそれだけでも楽しめる。
というか「死神体質」という言葉からしてライトノベルにそのまま使えそうなフレーズですよね。 入間人間作品に同じ設定の力を持ったロリ少女がいた気がしますが、たぶん本作が先なんだろうな。 とにかく美樹&真樹の双子のキャラが強烈で、すぐにでもイラストをつけてライトノベルとして売れるぐらいの個性の強さ。美樹の魚バカっぷり、真樹の口の悪さ、そしてお付の刑事・高槻の常識人ぶりを楽しみつつ、水鱗館に集められた何か隠している風なミステリ作家たちの間で起こる密室殺人を巡って、双子がトリッキーな活躍を見せます。
でもそれ以上にアクアリウムへの愛が溢れているというか、とにかく水棲生物に関する薀蓄がいっぱい。 正直な所、本編で発生するクローズドサークル内で発生する密室殺人なんてどうでもよくて、こっちを披露したいがために書いたんじゃないかと思えるほど。 何かきっかけがあると美樹が薀蓄を披露してくれるので、ちょっとアクアリウムについて勉強になったよ。
正直な話、解説にある本格ミステリーへの挑戦というかタブー破りとかについてはあんまりぴんと来ないけど、以前紹介した同じくメフィスト賞作品の「無謀伝」と同じで、作品の雰囲気を楽しむ作品という気がしました。 ミステリ的なトリックも正直びっくりというほどではないし、元々汀さんがそういうのを目指していないのかもしれない。

☆ 汀こるもの氏について。

この作品のラノベっぽさに関してですが、汀氏は以前、富士見ファンタジア大賞に作品を応募したことがあるらしいです。 そこからどういう経緯でメフィスト賞に応募するに至ったのかわからないですが、ちょっと面白い経緯ですね。
ちなみに本人のブログ「何やってんですか、こるものさん」もあります。 最近は更新してないみたいですが、去年のブログの記事タイトル見て誰もが「こるものさん“ピンドラ”好きすぎるだろう」と思ったはず。

とにかくちょっと面白いシリーズ。 すでに続編は購入済み。近いうちに更新するかも。

総評

汀こるもの氏といえば、講談社ノベルスで「完全犯罪研究部」シリーズ発売中。 こっちも気になるところ。
ブログの感じからして、ノリのいい人柄みたいなんでちょっと観察していきたいと思います。



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