作品紹介 二〇一九年八月。地球上の、いくつかの都市部に、人類が初めて接触する地球外有機生命体が複数落下した。のちに“サードアイ”と呼ばれるその球体は、接触した人間たちに、現代科学では解明できない“力”を与えた。ある者には、音さえ追い越す“速さ”を。ある者には、鋼さえ断ち切る“刃”を。そしてある者には、万物を噛み千切る“歯”を。十七歳の少年、空木ミノルもその中の一人だった。彼がただ一つ望み、そして得た能力。それは“孤独”。絶対的な孤独を実現するその“力”は、しかしミノルを望まぬ戦いに巻き込んでいく。平凡だが平穏な義姉との暮らし。そのひとときが壊されるとき、ミノルは絶対なる“孤独者”として覚醒する―!
☆ 謎の球体に接触した人間は、能力者として覚醒する!「ソードアート・オンライン」でもない、「アクセル・ワールド」でもない、
川原礫先生による第3のシリーズ。
ジャンルとしては、いわゆる能力者モノです。 この手垢のつきまくったジャンルを川原先生がどのように料理するのか、非常に楽しみではありました。
意外だったのは、「SAO」「アクセル・ワールド」が敵側に比べて、主人公側の描写が多めなのに対して、本作では主人公側と敵側の描写の量がほぼ同じという点。 これは今時のラノベとしては『禁書目録』とかでよく見るパターン。
そしてもうひとつ特徴的なのは、上記2作品に比べて、ヒロインの影が薄い(笑)。 本当にアスナや黒雪姫と比べても登場シーンが圧倒的に少ないです。 とはいえ、強烈な印象を残してはくれました。
それと今回実在する地名が結構出てくるところなんかも新機軸?かもしれない。 単に私が忘れてるだけかもしれませんが。
能力者モノということで、多分川原先生の頭の中には『禁書目録』が意識としてはあったんだろうな~とはなんとなくわかる作り。 本人はそうでもないようですが、主人公の能力が上条さんと同じく“受け身”な能力という点は、やっぱり影響されてるんじゃないかと。 それにしてもこのシリーズ続くようですが、上条さんと同じく、能力の扱いで苦労しそうな予感。
☆ 2巻も発売中!そうこうしている内にもう2巻が発売になりましたね。 今のところ買うかどうかは検討中。
というのも積読が相変わらず多いので…。
総評今のところなんとも言えない出来ですね。 面白くなりそうな気はしますが。
若干主人公が内気すぎるのが気になるところです。
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