『フューリー』&『インターステラー』観てきました!

2014年11月30日 14:07

昨日28日にハリウッド超大作2本『フューリー』と『インターステラー』を鑑賞してきました。
どちらも異なるベクトルで期待作。



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不明

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で、感想ですが、まず『フューリー』から。
本年度アカデミー賞最有力、という触れ込み、そして戦争映画としては本格的に戦車での戦闘シーンを実施、ドイツ側の有名な戦車“ティーガー”を画面に登場させたことでも公開前から話題になってました。 『ガールズ&パンツァー』とのコラボもしてましたね。 別に今回見に行ったのはそれが理由というわけではないですが…。
監督は『エンドオブウォッチ』(傑作なのでぜひ!)で注目されたデヴィッド・エアー。 出演はブラッドピット他。
さすがに戦車を売りにしているだけあって、戦車での戦闘シーンはさすがの一言。 特に上記のティーガーとの一騎打ちはリアル『ガルパン』でした。
ドラマの方はブラッド・ピット演じる“ウォーダディ”率いる隊に、新米砲手ノーマンが配属されるところから始まり、第2次世界大戦終結直前の末期的な状況を交えつつ、ノーマンが徐々に隊に馴染んでいく様が非常にリアルなタッチで描かれます。
敵も味方も過度にヒロイックに描かず、両者の非道な行いを包み隠さず描いているので、当時の戦場の陰惨さが凄みを持って伝わってきました。
基本的にウォーダディとノーマンとの交流がメインなので、その他のメンツとの関わりがあんまりないのがちょっと残念。途中でクーンアスがノーマンに対して「お前はイイ奴だ」みたいな台詞を言われても、その前に割りとノーマンに対してそれはちょっと・・・な仕打ちをしていたりしているせいもあって、あんまりピンとこなかったりしてこの辺のドラマ部分が弱いかな~って気がしました。
最後の5人対数百人のSSとの対決シーンも、もはや戦車とは関係なくなっていて、戦車を売りにしているわけだからせめて戦車の戦闘で話を締めて欲しいところでした。 この話、別に実話というわけではないんですから。
とはいえウォーダディが強権的な隊長というわけでもなくて、ちゃんと要所要所で吐いたり頭抱えていたりする描写があるから、非道な行いをしていてもちゃんと弱さを見せているところが良い。 しかも仲間がいないところでそれをやっているというのが素晴らしい。
突っ込みどころは確かにありますが、やっぱり戦車のシーンは素晴らしいし、見ごたえのある映画です。


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グレッグ・キイズ、クリストファー・ノーラン 他

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そしてもう一本の『インターステラー』。
『インセプション』『ダークナイト』トリロジーのクリストファー・ノーラン監督のSF超大作。
主演は『ダラス・バイヤーズ・クラブ』のアカデミー賞俳優であるマシュー・マコノヒー。 共演はアン・ハサウェイ他。
人生初のIMAXで鑑賞。 なんといっても音が素晴らしかったですね。あそこまですごいとは思わなかった。
内容はノーラン版『2001年宇宙の旅』。 ただしキューブリックに比べるとかなり人のぬくもりを感じる出来。
こういういかにもハードSF的設定の映画が、ノーラン作品の中で一番感動的な映画になっている、というのはちょっと興味深いですね。
でも最近の人って『2001年宇宙の旅』見たことないって人多いんだろうな。多分わたしと同世代でも怪しい。
それはさておき、冒頭の無人飛行ドローンを、クーパー達が車でトウモロコシ畑を突っ切って追いかけるシーンでちょっとキテしまいました。(ここで流れるハンス・ジマーの曲がまたいいんです…)
マシュー・マコノヒーが子供思いのいい父親にちゃんと見えるから、やっぱり感情移入しちゃうんですよね。
全編本当に演技が素晴らしくて、さすがアカデミー賞俳優だと思いました。
物理学者のキップ・ソーン氏の理論を基にしたワームホールやブラックホールの描写は、やはりそれを打ち出しているだけあって本当に素晴らしいです。 ブラックホールの周辺ってあんなに光り輝いているのか…。 なかなか勉強になります。
この作品に対する批判の中で「設定に関する説明があんまりない」ってのがありますが、おそらくそれは意図的なものでしょう。 特にワームホールとかブラックホールとか相対性理論を説明されても、多分理解できない(笑)。
そういう意味でも本作は、作中内で設定に関するチュートリアルに力を入れていた前々作『インセプション』と対をなしている映画といえるでしょう。『インセプション』の場合、人の夢の中に入る技術は当然存在しないので、チュートリアルに時間がかかるのは致し方ないんですが、今回は技術レベルでの出来る出来ないはともかく、一応宇宙の描写に関しては最新の研究成果に基づいた本当のことなので、知りたい人は自分で調べてねってことなんでしょう。パンフレットの中でもあんまり説明を多くしたくないというようなことを監督が言っているし、こういうところも『2001年宇宙の旅』を意識していますね。
対を成しているといえば、 『インセプション』は“人の心の内へ内へと向かう”映画でしたが、『インターステラー』は“太陽系の外へ外へと向かう”映画という点でも対称的です。
しかし今回ほど“時間”というものを考えさせられる作品はちょっとないような気がします。
ブラックホール近くの惑星上では体感時間で数時間しか経ってないのに、その軌道上のエンデュアランス号に戻ってきたら23年経ってたとか、恐ろしい話です。 そういえば小林泰三氏の『海を見る人』がその設定を利用したラブストーリーだったのを思い出しました。(ウラシマ効果というそうな)
自分の娘が自分より先に老いてしまうとか、なかなか耐えられないよな…。 こういう問題って遥か先の未来、人類が本格的に宇宙へ行くようになったらやっぱり問題になってくるんだろうな。

といろいろ深いことを考えたり出来る映画なんですが、先に挙げたワームホール・ブラックホール関連の描写が素晴らしい分、終盤に出てくる例の“5次元空間”の描写がやっぱりショボイな~って思ってしまうのは私だけなんだろうか。
『2001年宇宙の旅』にラストに出てくる“部屋”は、キューブリックのセンスが炸裂していてむしろあの映画の中で一番驚くシーンなんですが、本作のアレってノーランらしいっちゃノーランらしいセンスとも言える…のだろうか?
でもそれにしたって、この5次元空間の話と冒頭の娘の部屋の幽霊の件をくっつけるのは無理あるでしょうに。
でもこの話も自分の想像力が足りないせいかも。

とはいえ、やっぱり極力CGを使わないで見せようとするノーラン監督の意気込みはちゃんと伝わってきますし、面白い映画ですよ。 あとさらっとマット・デイモンが出ていてびっくり。 メインでクレジットされてなかったけど、カメオ出演的な扱いなんだろうか。 それにしては結構出番あったような気がしますが…。
なんだかんだいいましたが、絶対劇場で見たほうがいい映画なのは間違いないです!

そして最後にこれだけは言いたい。
TARSは萌えキャラです(笑)。
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