作品紹介 殆どの生徒がバカンスに出かけ、ほぼ無人の聖マルグリット学園。外出できないヴィクトリカと、彼女を思い学園に残った一弥は、二人っきりの夏休みを過ごすことに。二階の窓の外を横切る女、屋上から夜空へ消えた怪人、名画から抜け出した少女…。静かな学園で数々の謎を共に解き明かし、世界を語り合う二人の平和な時間は、やがてくる嵐と別離を知る由もない―。互いに距離が更に近づく「GOSICK」珠玉の短編集第2弾。 ☆ 人のいない夏の学園で、少年と少女が二人。「ゴシック」シリーズ短編集第2弾。
アニメが終わって、もうかなり経つけど、この巻の話って、グレヴィールの頭の成り立ちの話(だった気がする)以外は、ほとんどアニメではやらなかった話ばかり。 なので、実は結構楽しんで読みました。
何気九条君のお姉さんが出てきたりします。
第一話「
仔馬のパズル」
九条の元に届いた手紙。 ヴィクトリカが、九条の兄に出した問題に対する回答が帰ってきたのだ。
なんだか「頭の体操」にでも出てきそうな問題ですね。 学園に残った二人を見て、なぜかのび太君が頭に浮かんだのは内緒。
第2話「
花降る亡霊」
別荘に遊びに行ったアヴリルから届いた手紙。 そこに書かれていたのは、別荘でアヴリルが遭遇した“亡霊”に関する事件だった。 九条とヴィクトリカはこの謎に挑む―――。
わかってしまえば、何てことない謎ですが、意外な人物が犯人だったので、結構面白かったです。
「日常の謎」ではないけど、こういうミステリーの方が自分としてはとっつきやすいかな。
第3話「
夏から遠ざかる列車」
ヴィクトリカが偶然見つけた手紙。 その手紙が、セシル先生に過去の出来事を思い出させる―――。
まさかのセシル先生回。 「まさかの」はいらないか(笑)。
今回はサブキャラクターの掘り下げが良いですね。
第4話「
怪人の夏」
九条の姉・瑠璃から届いた手紙。 兄や父に反発する彼女は、吉良と名乗る青年に出会う。
その頃、街では黒マントの怪人が出没していた―――。
なんか江戸川乱歩の世界みたいな話。 とりあえず瑠璃さんが可愛いです。
第5話「
絵から出てきた娘」
村のいちばん大きな通り沿いで、“リボンの令嬢の肖像”という名の絵画が盗まれる事件が起きた。
真っ先に疑われた女は、盗まれた絵画に描かれた女性にそっくりだった―――。
タネを聞けば、おお、なるほど、と納得。 なかなか上手いですね。
第6話「
初恋」
グレヴィールの妻・ジャクリーヌが参加したオークション。 そこで彼女は何者かの視線を感じるのだが。
グレヴィールの頭がさらにすごいことに(笑)。
というわけで見たら分かると思いますが、手紙がとどく→ヴィクトリカ&九条が読むというパターンで構成されています。 ヴィクトリカのものぐさっぷりが分かる構成ですね(笑)。
☆ サブキャラの過去やら、事件やら。今回はいつものレギュラーの意外な話やら、新キャラ・瑠璃の登場だったり、何気豪華な本作。
こういう話はもっと読みたいですな。
総評今回もヴィクトリカのワガママっぷりと、ちょいミステリーで堪能しました。
次は本編の5巻。ヴィクトリカが失踪!?
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