『ハクソー・リッジ』観てきました!

2017年07月02日 23:40



1週間前になりますが、メル・ギブソン監督最新作『ハクソー・リッジ』観てきました。
戦争映画を劇場で見たのは『フューリー』以来かな?

メル・ギブソンというと『マッドマックス』シリーズや『リーサル・ウェポン』シリーズで知られる俳優ですが、映画監督としても確かな実力を持った人だとは知識としては知っていました。 (あと問題発言が多い人ということも…)
そしてそれをまざまざと体感したのが、監督としては前作の『アポカリプト』。
これがもうなんというか、アクション映画としてはハンパじゃない大傑作で、私の足りない語彙力では、魅力を全然伝えられないません…。 とにかく見てくださいとしか言えないです。


そしてそれから約10年ぶりに発表された本作。
戦争映画に対してこんな感想は変かもしれませんが、メッチャ面白かったです。
後半のハクソーリッジ(沖縄の前田高地)における、エクストリームバイオレンス・ゴア描写の容赦の無さがとにかく凄いんですが、
前半の軍にどうして志願したのかのパート、中盤の基地での訓練~裁判のパート、どちらもそれぞれよく出来ていて、ちょっとした道具使いで父との違いや、物事の二面性をサラッと表現したりするのも地味に上手いし、映画開始早々に崖を出して、後の展開を予感させたりしてましたね。 ここでの主人公の飲んだくれの父親役のヒューゴ・ウィービングがまた素晴らしいんだな。
そして訓練シーンでは裸で訓練させられたり、ナイフが足に刺さったまま立たされたりと、思わず笑ってしまうようなギャグの中に、個人の信念VSそれを曲げようとする世界・システムという話になっていきます。
こういう『世界のシステムに対して、折れない人間は絶対いる』というテーマ、場合によっては狂気とか独りよがりにもなりかねない話なんですが、主人公の信念というのが人命救助なのでそうはなっていかないのが素晴らしいですね。

戦争映画ですが重さはありつつも、展開が早いので全然退屈させないし、変な話アクション映画的な見せ方という意味でもものすごく上手いのでここも見どころ。 とりあえず戦争映画のあらゆる見せ場全部のせ感は確かにありますね。 あれだけ戦場のカオスさを体感させながら、誰がどこにいて何をしようとしてるのか混乱しないってのはやっぱり凄い。
あと日本兵の描写だけど、私は特に不快には思いませんでしたね。 まあ敵側が日本人なので不快に思う人がいるってのも分かるし、日本を美化したがるってのも分かるんですが、ワタクシ個人的にはそういう誇りを持って死んだ人がいるってのも真実だと思うし、同時に人して最低な奴がいたってのもまた真実だと思ってるんで、そういう意味ではこの映画は特に日本兵を変に持ち上げたり、逆に貶めたり、バカにしてる感じは全く感じませんでした。 ありのままをそのまま描いたという感じですね。
でもやっぱり白旗掲げて出てきて、急に特攻仕掛けてきたらそりゃ恐いよなとは思いました。

というわけでまたしても今年ベスト級(個人的)な1本だなと思いました。
これは絶対映画館で見てほしい1作です!!
スポンサーサイト

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスvol.2』観てきました!

2017年06月03日 23:27



先週の話になってしまいますが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーvol.2』鑑賞してきました。
1作めがスペース・オペラの映像化という意味で、非常に革新的な作品だったので今回も大変楽しみにしていましたが、今回も大変楽しく見ることが出来ました!
前作でガーディアンズとしてチームを結成した5人の関係性が、ピーターの家族の秘密を中心により深く描かれていたのが素晴らしい。
中でもドラックスがいいポジションなんですよね。 見た目はどう見ても脳筋戦闘バカなのに、たまにすごく深いことや核心をついたことを言うのが美味しいですね。 新キャラのマンティスとのやりとりもロマンチック。
そして今回登場するピーターの父親を名乗るエゴ(カート・ラッセル)なんだけど、ホント最初に見たときはカート・ラッセルの人の良さそうな雰囲気に騙されてたんだけど、思想的にもSF的にもとんでもない奴だということが判明してから、実は今回の映画は“父親”についての映画なのだと気づきました。
生みの親か育ての親か、という話がラストにものすごく感動的なシーンとして収束していくのも良かった。 ラスト、あるキャラが放つ一言が結構ズシンときましたね
そしてこの映画で忘れてはいけないのは既存曲の使い方。 自分的にはこの辺の曲についてはよくわからないのがアレなんですが(笑)、スターウォーズとかと比べてみるとやっぱり新しいなーとは思います。 でもこういうスペオペにポップ・ミュージックをかぶせるセンスって、日本のアニメ見ている自分たちの方がとっつきやすいと思いますよ。

なんかまだ続きを作るみたいですし、たぶん次も見に行くと思いますが、MCUのこれからが非常に楽しみですね。 次はスパイダーマンだ!!

『スプリット』&『メッセージ』観てきました!

2017年05月21日 23:25



本日、近くのシネコンにて『スプリット』と『メッセージ』を鑑賞してきました。

まず『スプリット』から。
『シックス・センス』『ヴィジット』のM・ナイト・シャマラン監督最新作ですが、3人の女子高生が23もの人格を持つ謎の男に監禁されるスリラー…ということになっております一応(笑)。
なんでこんな引っかかる物言いをしているかというと、監督があのシャマランなので、普通のスリラーで終わるわけがないから。
実際見てみると、前半と後半でスリラーとはいっても、ほぼ別ジャンルと言ってもいいぐらいに違う映画になっているのが特徴。
シャマランと言えば終盤におけるサプライズ展開が特徴ですが、見る前までは『アイデンティティー』とか『ザ・ウォード』みたいなサプライズ展開なのかな~と思ってみていたら、全く違う方向に話が進んでいくのには驚いた。 まさかサイコスリラーというジャンル自体がミスリードだとは思わなかった。
そしてこの『スプリット』という映画が、シャマランの過去のある映画とシリーズになっている(!)という衝撃的過ぎる展開。 そう言えばあの映画も今回のスプリットも“超人”が出てくるという点で共通してますしね。
どうやらシャマラン監督の次回作は今回の続きが描かれるようですが、MCUとかならともかく、シャマラン映画がこんな展開をするなんて想像もしてなかったのでいい意味で裏切られました!



そしてもう一本は原作テッド・チャン、『プリズナーズ』『ボーダーライン』の鬼才・ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が送るSF映画『メッセージ』。
ドゥニ・ヴィルヌーヴといえば10月に『ブレードランナー2049』が控えていますが、その監督に抜擢されるのも納得の作品でした。
ジャンル的にはいわゆる“ファーストコンタクト”ものなんですが、ここまで宇宙人との“コミュニケーション”することに重点を置いている映画はちょっと見たことないですね。 アボットとコステロ(昔のコメディ俳優コンビ)と名付けられたタコ型エイリアンが、墨(のようなもの)で描く円形の表意文字の意味を解読するまでのプロセスが非常に面白かった。
まず公開前から“どでかいばかうけ(お菓子)”と話題になっていた宇宙船のフォルムからしてインパクト抜群。
映画が始まってこの宇宙船の全体像が見えるまでが非常に上手くて、まず主人公の日常を見せておいて、宇宙船が出てきたというニュースが出てからもう一度同じ行動を主人公に取らせることによって、世界が非日常化してしまったことを印象づけてるんですよね。 そして宇宙船のが何もない平原にポツンと浮かんでいる様は、まるでルネ・マグリットの絵画のようでした。
実はこの『メッセージ』には、映像的なあるミスリードがあるんですが、そのミスリードが後半になって出てくる“時の流れがなくなったら”という非常にSF的なテーマと呼応する脚本になっているのにちょっと鳥肌が立ちましたね。 そしてそのミスリードに気づいた時、主人公にとって非常に残酷で哀しい、でもとても静謐な結末が待っています。 こんな感動はSF映画では最近ちょっとなかったですね。 近い所で言うと『インターステラー』がそうかも。
全体的にとても静かな映画ですが(ドゥニ・ヴィルヌーヴ作品は大体そうです)、間違いなく傑作です。
見に行ってない人は是非!

『ハードコア』観てきました!

2017年04月03日 16:40



エイプリールフールの日に全編一人称視点で撮影されたSFアクション映画『ハードコア』を鑑賞してきました。
去年からちょっと話題になっていた本作ですが、ようやく見ることが出来ました。

で、感想ですが、
やべええ! 映画史的にも画面酔いするって意味でも色んな意味でヤバイ作品でした!!
まず先に言っておきますが、体調の悪いときや疲れているときには見ない方がいいです。 死にます(笑)。
あと映画館で座る席も、なるべく後ろのほうがいいです。 前だとかなリ疲れます。 ツイッターとか見ていても、三半器官強い人でも途中退室している人が結構いるので注意。
というわけで画面がとにかく揺れる揺れる。 観客の三半器官のことなど“そんなの関係ねえ”と言わんばかりにグラグラ揺れるので正直私も体調に気をつけてなかったらやばかったかも。
『ブレア・ウィッチプロジェクト』以降、こういうPOV映画って浸透しまくって正直手法的には珍しくないんですが、最近になって『クロニクル』とか『エンドオブウォッチ』とか一歩進んだ感じの作品が出てきて、その究極が出てきたって感じですね。

ストーリーは、中学生、いや小学生の妄想レベルのB級っぷりなんですが、だからといって侮るなかれ。 設定とか意外に考え抜かれていて、バカにできないですよ。
主人公の視点で描かれるおかげで、例えば肘から先がないとか、足がクルクル回ったりとか、プラグを胸に刺すとか、とにかく痛覚に訴えるシーンの生々しさが尋常じゃないです。 その他目の前で敵の頭が吹っ飛んだり、文字通りハードコアな描写のオンパレードです。
あと意外に笑うシーンが結構あります。 この監督(イリヤ・ナイシュラー)ギャグセンスがある人なんだろうな。 馬に乗ろうとするシーンで『マグニフィセント・セブン』でも流れた『荒野の七人』のテーマ曲が流れてきたりして、結構笑ってしまったよ。
そして忘れてはいけないこの映画の影の主役・ジミー役のシャールト・コプリーさんが最高すぎます(笑)。
ヤクをキメながら6Pしたり、パンイチで敵に向かっていったり、アジトでビックリなミュージカルシーンを見せたりと大活躍過ぎる。
おそらくシャールト・コプリー史上、ブッチギリ最高のシャールト・コプリーが見られるので、彼のファンは絶対見に行くんだ(笑)。 そして終盤では彼に泣かされるし、もう最高です。
彼の意外な正体が明らかになってからのアクションが、その能力を活かしたアイディアあふれる戦闘シーンになっていたのも素晴らしかったですね。

その他FPSを意識しているおかげで、敵の倒し方にちゃんとロジックが感じられたり、上下の移動が多いために嫌でもハラハラするし、いろんな映画に対するオマージュも随所に見られるし、一人称視点ばかりが話題になりがちの本作ですが、アイディア一発だけではない映画にちゃんとなっているのが素晴らしい。ぶっちゃけこの手法じゃなくても、B級SFアクション映画としては100点満点でしょう。 ラスト乱闘シーン、主人公の周りを敵の軍団がグルグル回ってるのとか、ブルース・リーの映画以来ですよ(笑)。
その後の大殺戮大会は異常なテンションの高さで、主人公同様アドレナリン出まくり。 終始ニッコニコの鑑賞でした(笑)。

というわけで個人的には今年ベスト級です。 最高にして最凶です。
万人にオススメ、とはいきませんが、三半器官に自身がある方は見に行きましょう。 ただし鑑賞後の体調に関しては自己責任でお願いします(笑)。

『ナイスガイズ!』観てきました!

2017年03月15日 22:21



先週末ライアン・ゴスリング、ラッセル・クロウ主演のアクション・コメディ映画『ナイスガイズ!』を鑑賞してきました!
『ラ・ラ・ランド』に引き続きライアンゴズリング2連発ということで見に行ったわけですが、とにかく笑いました。
1977年のロサンゼルスを舞台に、ライアン・ゴスリング扮するダメダメ探偵マーチと腕力で揉め事を解決する示談屋ヒーリーの凸凹コンビがアメリカを揺るがす陰謀に迫るというストーリーなんですが、とにかくマーチのダメダメさが想像を超えていて、やることなすこととにかく面白い。 ハリウッド映画でよく見る窓ガラスをパンチで割って鍵を開けるシーンですら、マーチがやると大惨事になっちゃう(笑)。 ラッセル・クロウの熊っぽい感じもマーチのひょろひょろした感じといいバランスになってましたね。
1970年代のファッションや車に良さを見出すのもよし、いろんな楽しみ方が出来る良作です。
『ザ・コンサルタント』同様、続編希望です!!