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2010年04月01日 17:42
![]() | ロンドン・ブールヴァード (新潮文庫) (2009/10/28) ケン ブルーエン 商品詳細を見る |
今回紹介するのは、映画マニアにおすすめのノワール「ロンドン・ブールヴァード」(ケン・ブルーエン著・新潮文庫)。
2010年03月17日 17:10
![]() | 一年でいちばん暗い夕暮れに (ハヤカワ文庫 NV ク 6-9) (ハヤカワ文庫NV) (2010/01/30) ディーン・クーンツ 商品詳細を見る |
今回は私ひいきのディーン・クーンツの最新作「一年でいちばん暗い夕暮れに」。
クーンツは「ウォッチャーズ」「ドラゴン・ティアーズ」のあたりから犬好きなんだなあとは思ってましたが、ついに犬の小説を書いてしまいました。
実際は、虐待される犬を救助し保護する女性が主人公なのですが、よくこのネタでひとつの作品を書けたなあと思います。 それ以上に驚きなのは、解説の中でクーンツが「ウォッチャーズ」「ドラゴン・ティアーズ」を書いていた時に犬を飼ってなかったという事実です。その後トリクシーという犬を飼ったそうなんですが、なんでもっと早く飼わなかったのか不思議です。
ドッグ・レスキューとして虐げられた犬の救護に情熱を傾けるエイミーは、その夜、恋人のブライアンとともに不思議なゴールデン・レトリーバーを助けた。同じ夜、ある邪悪な男女が、長年追い続けた獲物を捕える罠をついに完成させようとしていた。因縁で結ばれた二組の男女の運命の岐路に、突如現われた黄金の犬が起こす奇跡とは?人の悪意がもたらす恐怖と犬への深い愛が織りなす、サスペンスフル・ドッグ・ストーリー。
不思議な犬、ニッキーとの出会い、ニッキーが来てからの不思議な出来事、謎のカップルの暗躍、エイミーの壮絶な過去。
これらの要素が複雑に絡みあって、読み応えがあります。
ノワールとしても良くできているので、クーンツ初めて!という人にも、そうでない人にもいいんじゃないでしょうか。

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2010年02月26日 17:41
![]() | シンプル・プラン (扶桑社ミステリー) (1994/02) スコット・B. スミス 商品詳細を見る |
今回紹介するのは、「シンプル・プラン」(スコット・スミス著)。
スティーヴン・キング大絶賛の犯罪サスペンスです。
海外の作品を読むと、やはりお国柄が違うので、感情移入しにくかったり、細部が良くわからなかったりして、割とすごいという感想は抱かないものなんですが、これは違いました。
初めてでしたよ。海外のミステリーを読んですごいって思ったのは。
ある雪の日の夕方、借金を苦にして自殺した両親の墓参りに向かうため、ハンク・ミッチェルは兄とその友人とともに町はずれの道を車で走っていた。途中ひょんなことから、彼らは小型飛行機の残骸とパイロットの死体に出くわす。そこには、440万ドルの現金が詰まった袋が隠されていた。何も危険がなく誰にも害が及ばないことを自らに納得させ、3人はその金を保管し、いずれ自分たちで分けるためのごくシンプルな計画をたてた。だがその時から、ハンクの悪夢ははじまっていたのだった。スティーブン・キング絶賛の天性のストーリー・テラー、衝撃のデビュー作。
親の葬式の帰り道、墜落した飛行機の中から大金の入ったバッグを発見したことから、主人公たち自らが罠に陥ってしまう様を、説得力豊かな心理描写で描いているのですが、とにかく衝撃的な展開が続きます。それでいてどうしてそういう状況に至ったかがとても真実味があるんですよ。
海外の犯罪小説って、日本の推理小説とまた違う魅力があって(主に銃を持っている絵が違和感なく想像できるので)
割と好きなんですが、こういうのを読むとまた海外ミステリーを買ってみようかなって気にさせてくれます。
ジム・トンプスンとかも、読んでいない本があるので、機会があったら紹介したいなと思います。

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