作品紹介 熊野古道で暮らす中学3年生の泉水子は、ある日昔会ったきりの幼なじみ・深行と再会する。泉水子を守る宿命にあるという彼は「どうしてこんなのが、女神だって言えるんだ」と反発していて!?戸惑す泉水子だったが、修学旅行で訪れた東京で彼女の秘密が明らかになり…。現代ファンタジーの最高傑作が、アニメ版キャラクター原案を手がけた岸田メル描き下ろしイラストとともに登場。世界の命運を左右する少女の物語が、いま始まる。
☆ 岸田メルイラストで生まれ変わる、現代ファンタジー!積読で置いておいたら、いつのまにかアニメが放送終了して、ツタヤ行ったらもうDVDレンタル始まってやがる(笑)。
やっぱりこういうのって、放送前か放送中に読まないとダメですね…。
というわけで今回は「
レッドデータガール」なわけですが、もともと一般文芸の方で刊行されていたために、やっぱり内容はそういう作りになってます。 一応学園モノではあるんですが、テンションは「氷菓」とかああいう感じです。
いつも
ライトノベルを楽しんでいる自分としては、こういう作品はたまに読むと新鮮ではあるんですが、う~ん…。
いや、面白いんですよ。 面白いんですけど、ちょっと
ライトノベルレーベルの作品として読むと弱いかな~って気がする。 泉水子の三つ編みメガネに、引っ込み思案な性格と、あまりにもテンプレートなキャラ付けは別に悪くないんですが、そのほかの人物が限りなくリアルな感じで造形されているため(しかも男多め、ってこれはどうでもいいか)、全体的にかなりリアルになっちゃってますね。 これアニメになったらちょうどいいのかもしれませんが、やっぱり読むと地味な印象がぬぐえないです。
深行君がいい感じのツンデレ(?)ぶりを披露してくれますが、前半のツンぶりがちょっと強すぎて、あんまり後半のデレが印象に残ってないな~。 というかそもそもの話、デレ出てきたっけ?
後半はファンタジー色が強くなりますが、この辺の驚きが欲しかったな~。 わたるに何かあるというのは、流石に途中で読めます。
とはいえ、泉水子の心の動きは実に繊細に描かれてますし、ファンタジーの要素を考えなければ、かなり読ませる学園モノになってます。
☆ 学園モノとしてはいいと思いますが…。この作品全体的に学園モノとしての印象は強いんですが、ファンタジーとしてのインパクトというか驚きが少ないんですよね。 だからファンタジーと言われても、あんまり印象に残ってないんだと思います。
「GOSICK」とか「Another」以降、
ライトノベルレーベルと一般両方で刊行する手法が確立された感がありますが、この作品の場合、無理して
ライトノベルレーベルで出さない方がよかったんじゃないでしょうか。
総評アニメの方は、今度レンタルで1巻借りて見てみようと思います。
で、実はもう2巻購入済みなんですが、近いうちに…って読めるかな…。
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